Disturbingなコンテンツ

閲覧注意。心がかき乱されるような内容です。

『Banned from Television』

ショックメンタリー映画の一角、『Banned from Television』を見てきた。この映画は『ジャンク/死と惨劇』『ジャンクフィルム』などのように死体や事故現場の映像を映していくものではなく、事が起きているまさにその瞬間の映像が見られる映画である。

f:id:JLD:20240325123220j:imageDisturbing movie iceberg(トラウマ映画をレベル分けしたリスト)ではトラウマレベル6/8。ショックメンタリー映画は基本的にこのレベルであるので順当な評価である。

110分ほどの上映時間に約63種類の記録映像が流れる、その中でも特に印象に残った映像を紹介していこう。

以下閲覧注意!

 

 

 

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12本目の映像、火災ビルから人が堪らず飛び降りてしまう。かなり高い位置から飛び降りたので、地面に激突したときに成人の膝〜腰の位置まで体がバウンドするというものすごい映像だ。

22本目の映像。ピットブルという種類の犬が家から飛び出して人の手に思い切り噛みつき、暴れる。飼い主はこの犬に人を襲わないようにしつけをするのを怠っており、また管理もずさん(玄関のドアを安易に開いたことが直接的な原因)であったように思える。被害者がどれほどの怪我を負ったのかは映像ではよく分からなかったが、相当強く噛まれていたことは確かだろう。

28本目の映像。気球が不安定な状態になり揺れていたところ、人が落ちてしまう。その人は電線に絡まり感電、程なくして地面に激突した。その人に近しい人だろうか、その一部始終を見て泣き叫ぶ声が響いていた。確か助からなかったはずだ。

34本目、メキシコ大統領の暗殺。人だかりに囲まれて歩いていたところ、急に銃を持った手が現れて頭の側面を撃ち抜いた。あっという間の出来事であり呆然とした。

40本目、この映像を見た時には声が出た。逃走車両が道路を爆走していたが、目の前の信号は赤信号に。しかしこの車は止まる事なくそのまま交差点を横切ろうとしたところ、横から大型トラックがすごい勢いで走ってきて逃走車を轢いていった。

43本目、街中で牛が大暴れ、人々を次々と跳ね飛ばしていく。そして次のターゲットは目の前の女性。この人も一度突進されて終わりかと思ったら、この牛は女性を角で倒し、かち上げ、頭上でジャグリングをする。女性の体は牛の上で1回転し、中々地面に落ちない…と思ったら落ちた、がまたかち上げられる。これほど執拗にボコボコにされる映像は珍しかった。女性は大怪我を負ったが一応生きているという。

54本目。列車がもうすぐ通り過ぎるということで警笛が鳴らされており、人々は急いで渡ったり足を止めたり。さぁそろそろ列車も来るかなと思ったところで、画面端から急いで渡ろうとする人が走ってくる。私の「おいばかばかばかばか!」という静止も届かず女性は列車に轢かれ、体がバラバラになることはなかったがものすごい勢いで(狂った物理演算のように)カメラに向かって突っ込んでくるところで映像は終わった。列車が怖くはなかったのだろうか、ちょくちょく轢かれる人がいるそうだが…

58本目、市民をしばく警官。この市民は別に犯罪者というわけでもなく、ただ車を走らせていたところを止められた人たちだ。なのに警官はこの人たちを警棒でばしばし叩くし、少しでも口ごたえしようものなら強めのビンタをお見舞いする。終いには別れ際に車に向かって発砲さえする。どうなってるんだ南米の警官は。

62本目、そして最後の63本目の映像では犯罪者たちがそれぞれ銃殺刑や火刑をくらう。銃殺刑は止めの発砲を頭に行うのがちょっとショッキングだったし、火刑は燃える犯罪者をただただ皆して静かに見ているのがなんとなく嫌だった。

 

『Banned from Television』は他のショックメンタリーと少し違い、事後というよりは事の真っ最中をカメラに収めている記録映画である。その点でアクション映画っぽさ(?)があって見ていて退屈は全くしなかった。友だちと見たら結構盛り上がりそうだと思ったので個人的にはかなりおすすめの映画である。耐性がある方は挑戦してみてはいかがか。