Disturbingなコンテンツ

閲覧注意。心がかき乱されるような内容です。

映画『Begotten』

久しぶりのdisturbingな映画についての記事を書く。ホラーカルト映画『Begotten』を視聴したので振り返っていこうと思う。70分近くの映画であって、なんてYouTubeにも上がっていたのを後から知った。恐らくフルで見られると思う。

早速中身に入っていく。閲覧注意でお願いします(本作の過激度は比較的低めと判断)。

f:id:JLD:20240301113251p:image

 

 

 

----------

映像が始まって映し出される荒れ果てた家。その中に入っていくと椅子に拘束された男がいた。白黒画面なのも相まってとても怖い風貌をしている。

目が真っ黒で大きく、人間でない感じがしたが眺めているとちょくちょく目のカットが入る。ということはこの顔はマスクなのか?

椅子の上でじたばたしていて、拘束から抜け出したいようだ。捕えられた身なのだろうか。と思ったらナイフを取り出して、なんと自分の腹を切り始めた。

内臓を取り出そうと、空いた手で臓を掴みながらナイフで引っかかってる部分を切りつけているのだが、まるで落ち着きのない子どものように上下にぱたぱたしている。ちなみに白黒なのでそこまでグロくは感じなかった。

しばらくして力尽きると、椅子の近くから仮面を被った女性が登場。両手を胸に当て上を向いてくるくる回ったりマスクの男に触れたりして、そして満足したのか家を出て行った。ここまで15分ほどの出来事。

カットシーンがちょくちょく入るが本当に何が何だか分かりにくい。今映っているのは何かすらまともに把握できない。

女は外へ出ると倒れている男を発見。まだ生きているようだがまるでポンペイの、火山灰を被った人間みたいな風貌。ちょっと見つめた後特に何かするでもなく立ち去る女、取り残される男。

そこへローブを羽織った何者かが数人集まってくる(以下勝手にローブ人と呼ぶ)。男は抱えられどこかへ連れ去られた…のだが男は痙攣したようにばたばたしているし、ローブ人たちも動きがぎこちないのでまともな動きをする奴が1人もいない。なんだこの絵面。

岩場へ連れてこられた男はロープで固定され、ローブ人たちに取り囲まれる。彼らは男の口になにかを押し付けたり(水の音がするので何かを飲ませている?)、ペチペチ叩いたりしている。何これ?そしてこの絵面が場所を移動したりはするがしばらく続く。本当に長い。

その後は長い棒を取り出して叩いたり、女の人が再登場してはローブ人たちに襲われたり、洞窟で何かの回収作業をしていたりはするものの、基本的に男を囲んでペチペチするのである。

終盤にでかいハンマーを取り出して男にとどめ。そして肉の塊のようなものを白い塊と混ぜながら潰していく。なんか小さな餅つきみたいだ。

そして植物が育っていく映像で閉幕。セリフなし、ナレーションもなし。ただただ映像だけ見ろ、みたいな映画だ。

なぜ今回は劇中の描写を比較的詳しく書いているのかと言うと、ストーリーについて解説できることがほとんど無いからである。

あらすじやエンドロールを見る限り、椅子男は「自◯の神」、女は「母なる大地」、倒れていた男は「母なる大地の子」という設定だったそうだが、そこから考察をしろと言われても困ってしまう。何しろほぼペチペチなのだから。

とはいえ何だかんだローブ人たちは宗教団体なのだろうかとかは考えた。女や男を襲っていたことから、邪教を崇拝する人たちが大地や人の子を荒らしていくという風刺なのかなとも。

椅子男が拘束から抜け出したそうにしていたのに結局やることは自◯なのかよとか、怪しい動きをして宗教儀式に加担していそうな女が襲われていたりだとか序盤は見ていて面白かったが中盤〜後半は同じ絵面ばっかりで正直苦痛だった。1時間がこんなに長く感じたことはない。

それでも気になる!という方…ぜひ自分の目で確かめてみよう。今作は不気味だがグロテスクな描写が強いかと言われるとそうでもないと思うので挑戦できる人は多いと予想している。

ちなみに映画記事では毎度紹介しているDisturbing movie icebergでは本作はティア2の位置にある。8段階中の2なので、不気味さに耐えられるなら多分いける…はず。f:id:JLD:20240301111928j:image