Disturbingなコンテンツ

閲覧注意。心がかき乱されるような内容です。

『ジャンクフィルム(Junk Films)』

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死は不吉なものだ。人前で話題に出すのを憚れるものであるし、盛り上がるようなテーマでもない。日常生活で話す機会はほとんどなく、多くの人にとっては意識することがすっかりなくなった概念ではないかと思う。

そしてそれは日本らしいことであると思う。治安が良く、死体が転がっていることがない。死体を見かけなければ死を意識することはない。せいぜい殺人事件のニュースを目にするぐらいであろうか、しかしそれで死について考える人は少ないだろう。ふーんで終わってしまう話だ。

この映画はそんな人に対して死について今一度考えさせるような作品である…

以下閲覧注意!

 

 

 

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いわゆるショックメンタリー映画は事故や人が死ぬ瞬間、暴力を収めた映像が含まれる過激なドキュメンタリー映画であるが、この作品は少しだけ毛色が違う。決定的瞬間を捉えた衝撃映像というよりは、惨劇が起きた後の現場や周囲を映すことがメインである。

例えば『Banned from Television』や『ジャンク 死と惨劇』では人や動物が暴力を振るわれ、轢かれ、そして殺される瞬間が見られる。それは視聴者にショックを与えてやろうという魂胆が見えるものであり、視聴者もそういった衝撃映像を期待して見るのであろう。

しかし本作は刺激的な映像もあれど、それによって視聴者を楽しませることが目的ではない(と思う)。見ていてどこか切ない気持ちになるのだ。他のショックメンタリーを見ていてこんな気持ちになることは…まぁ正直あることはあるが、この作品ほど色々と考えさせられることはない。他では『死化粧師オロスコ』くらいか(同監督の作品である)。

ここからは内容をいくつかピックアップして語っていこう。序盤、車に轢かれた遺体がある現場が映される。始まってばかりなのにこの遺体はいきなり損傷が激しい。腹が裂けて?中身が色々見えている。肉片も飛び散っている。数分前までは平気な顔をして外を歩いていたんだろうが…人は死に様を選べない。

殺害された遺体の数々。刺されたり銃で撃たれたり。検死が行われているが、見物人が非常に多い。東南アジアの人々はこういうものを見慣れているのであろうか。

ベジタリアンフェスティバルの映像が混じっている。あまり死とは関係がない気もするが、映像は過激である。口の周りに長い針を貫通させたりしている映像は『Shocking Asia』等でも収録されており、東南アジアの過激映像の代表例であろう。

事故現場の映像はまだある。ひどかったのは盗難されたタクシーが暴走し歩行者を轢いた現場の映像だ。歩行者にとっては理不尽極まりない最期であるし、顔が本のページみたいにめくれている。遺体の修復は可能だったのであろうか。葬式に綺麗な顔で出してもらっていればせめてもの救いがあったように思える。少なくとも遺族にとっては。

インドのガンジス川近くの観光地では火葬場は外にあり観光客は焼いている現場が見える。火葬を他人が見られるようにしているのは変わった習慣だ。もちろん遺体は布で包んだ上で焼いているのだと思われる。東南アジアやインドでは日本との死に対する感じ方が少し異なると見ていて感じた。死を恐れすぎていないというか、タブーにしすぎていないというか、ある程度割り切っている感じがする…上手く言えないが。

そして無縁仏(遺族がいない人の遺体)を収容する墓苑で行われているボランティア活動の映像。人々は古い遺体を掘り起こし肉を削いで骨と分離させ、新しい遺体が入るスペースを確保する。現場の雰囲気は明るい。人々は抵抗感もなく会話をしながら作業をしている。私は死が連想される場所ではどんな顔をしていれば分からなくなってしまうのだが、これも現地の文化からすれば死を遠ざけすぎだと感じるのだろうか。

最後は日本の火葬場で、焼却した遺体の骨を壺に収めているところや、その後の友人らの会話の映像である。明るく笑いながら話していても、どうしてもふいに悲しくなってしまうのが伝わってきて切なくなる。

 

 

 

過激で視聴者を楽しませる作品かと言われると少し違うのが分かってもらえたと思う。死はときに突然やってくるものであり、周りに深い悲しみを与える理不尽なものである。そんな死には文化によって色々な考え方があり、もっと言うと個人間でも相違があってよいものだと思っている。

私は昔は徹底的に死を忌み嫌う人間であったが、今は多少、死について考える抵抗感が薄まったかなと思う。あなたはこの映画を見たとき、何を思うだろうか。

Albert Hamilton Fish アルバート・フィッシュ

世の中にはタブーとされている行為がいくつもある。例えば食人や子どもに対する暴行・殺害などが挙げられる。

しかし、これらの行為を繰り返した輩が歴史上存在する。この男、アルバート・フィッシュはアメリカ史上最悪の殺人鬼であるとも言われている。何から何までおかしい人間なので本記事で紹介させていただこう。f:id:JLD:20240305044628p:image

閲覧注意!!

 

 

 

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アメリカ・ワシントンD.C. で生まれたこの男は幼い頃から普通ではない環境で育った。もともと彼の家系では精神疾患を患っている人間が多く、彼の家族も何かしら心の病に悩まされていた。

ある日彼の父親(アルバートが生まれた時点で75歳であった!)が亡くなり、当時5歳であったアルバートは孤児院へ預けられることになる。

父親の年齢が高ければ高いほど子どもや孫が発達障害精神疾患になりやすいということが言われているので※、恐らく彼自身もそうであった可能性がある。

(※Hultmanらによる論文『Advancing paternal age and risk of autism: new evidence from a population-based study and a meta-analysis of epidemiological studies』)

孤児院では指導者は教鞭を用いており、悪いことをした子は叩かれていたのだが…なんと彼はこの鞭打ちを楽しみにしているという変態であったのだ。子どもの頃から。彼の異常さの片鱗はここで既に表れていたのだ。

結婚して子どもが生まれてからは変態に磨きがかかる。自身の子に釘が刺さった板を渡し、それで叩いてくれと頼んでいたそうだ。これはレベルが高い。常人なら自分の子どもに頼めるわけがない、恥ずかしすぎて。普段どんな顔をして子どもと接していたのだろう。

妻と離婚後(子どもも離れていったのだろう)、自分を叩いてくれる人が見つからないときはどうにかして自分で自分を痛めつけないといけない。そこで彼は針を色々なところに刺すことにした。主に股間周辺。

世界中の過激な映像を集めて作ったいわゆるミックステープというジャンルの映像作品にもこういった行為の数々は記録されていたりする。私はこの男について調べるまでは自分で股間に針を刺したりしている出演者たちは金のためにやっているだとか、脅されてやっているものだと勝手に思っていたのだが…恐らく本当に好きでやっている人間もいるんだなぁと思った。

脱線するが私はこうした変態が大嫌いである。人の趣味にとやかく言うものでもないし、この人たちは別に自分の体でやっているのだから他人に迷惑をかけているわけでもない。つまり趣味を楽しんでいる人間としては無害であって、他人に趣味を強要する輩よりも断然立派なのである。しかしそれでも私は好きになれない…例えるならば不快害虫のような感じだ。

本題に戻ろう。彼は放浪をしていた時に殺人も犯している。ターゲットは子どもも多く含まれているが、正確な犠牲者数は不明である。彼は遺体を食べることさえした。排泄物を含めて。つまり彼は食人家でありながら糞尿愛好家でもあるということか…

そして性格も悪い。ニューヨークのとある家族を訪ねたときに少女を空き家へ連れ出して殺害、調理して食した後にその家族宛にそのときのレポートを手紙にして出している。なんなんだこいつは…

ちなみにこの男は電気椅子で処刑されている。当然だろう。

また、これは調べている最中偶然知ったのだがアルバート・フィッシュはFateなどのゲームにも登場しているらしい。そのゲームには詳しくないのでよく分からないが…こいつをゲームに出していいものなのか…?

我々はなるべくタブーに触れないように生きていきたいものだ。

Miami cannibal attack(マイアミゾンビ事件)

ゾンビは映画、ゲームなどでよく登場する化け物であって、多くの場合大量に発生し襲いかかってくる。近年は全速力で走って追いかけてくるタイプもいるので現実に存在していたらかなり怖い存在であったろう。もっともブードゥー教では死体をゾンビ化させ奴隷として使役する儀式の言い伝えがあるらしいが。

しかし、現実でもまるでゾンビ映画のような襲撃事件が発生していたことを皆さんはご存知だろうか?それは2012年5月26日、フロリダ州マイアミのマッカーサー・コーズウェイで起こった…f:id:JLD:20240225185543p:image

 

 

 

以下閲覧注意!

 

 

 

マイアミビーチへと繋がる高速道路の傍で、全裸の男性がホームレスの男性に襲いかかった。加害者は聖書を盗まれたと因縁を付けて被害者に殴りかかった後顔に噛みつき、そのまま顔の3/4を食いちぎった。

警察官が駆けつけ動きを止めることを命じるも加害者は無視。最終的に銃弾6発を発射し、射殺をするに至った。

加害者のRudy Eugeneはドラッグの一種であるバスソルトを服用していたと当初疑われていたが、司法解剖の結果それは検出されず。代わりに大麻が検出された。

ただ、被害者の容態はひどいものだった。当然病院で治療をすることとなり、命は助かった模様。10万ドルが募金され、治療費に充てられた。しかし左目を失い、右目も失明した可能性があるとのこと…

CBSマイアミの記事(2014年5月26日)より。

 

 

 

とんでもない事件だ。加害者はもはや警察の命令を無視するほどに正気を失っているし、被害者の苦痛は言うまでもない。顔を食いちぎられるなんてどんな体験だったのだろう。知りたくも想像したくもないが。

この事件を目にし、恐ろしさを理解したことで薬物を摂取しようと考える人間が減ったことを願う。加害者を擁護するわけでは決してないが、自我をコントロールできず射殺されるなんて自身が望んだ結末ではないだろうから、そんな危険なものを摂取しようなどと思わないことが第一である。…というか、聖書を盗まれたと因縁をつけられる言語能力と人を食い殺そうとする野蛮さが同時に存在するとは不思議だ。とても同じ人間の行動とは思えない。

なんと画像検索で彼の襲撃直後の顔を見ることができるがかなりひどかった。勇気ある方は、それでも自身の体調と相談した上で閲覧を検討しよう。それにしてもあんな画像、簡単に見ることができていいものだろうか…

映画『Begotten』

久しぶりのdisturbingな映画についての記事を書く。ホラーカルト映画『Begotten』を視聴したので振り返っていこうと思う。70分近くの映画であって、なんてYouTubeにも上がっていたのを後から知った。恐らくフルで見られると思う。

早速中身に入っていく。閲覧注意でお願いします(本作の過激度は比較的低めと判断)。

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映像が始まって映し出される荒れ果てた家。その中に入っていくと椅子に拘束された男がいた。白黒画面なのも相まってとても怖い風貌をしている。

目が真っ黒で大きく、人間でない感じがしたが眺めているとちょくちょく目のカットが入る。ということはこの顔はマスクなのか?

椅子の上でじたばたしていて、拘束から抜け出したいようだ。捕えられた身なのだろうか。と思ったらナイフを取り出して、なんと自分の腹を切り始めた。

内臓を取り出そうと、空いた手で臓を掴みながらナイフで引っかかってる部分を切りつけているのだが、まるで落ち着きのない子どものように上下にぱたぱたしている。ちなみに白黒なのでそこまでグロくは感じなかった。

しばらくして力尽きると、椅子の近くから仮面を被った女性が登場。両手を胸に当て上を向いてくるくる回ったりマスクの男に触れたりして、そして満足したのか家を出て行った。ここまで15分ほどの出来事。

カットシーンがちょくちょく入るが本当に何が何だか分かりにくい。今映っているのは何かすらまともに把握できない。

女は外へ出ると倒れている男を発見。まだ生きているようだがまるでポンペイの、火山灰を被った人間みたいな風貌。ちょっと見つめた後特に何かするでもなく立ち去る女、取り残される男。

そこへローブを羽織った何者かが数人集まってくる(以下勝手にローブ人と呼ぶ)。男は抱えられどこかへ連れ去られた…のだが男は痙攣したようにばたばたしているし、ローブ人たちも動きがぎこちないのでまともな動きをする奴が1人もいない。なんだこの絵面。

岩場へ連れてこられた男はロープで固定され、ローブ人たちに取り囲まれる。彼らは男の口になにかを押し付けたり(水の音がするので何かを飲ませている?)、ペチペチ叩いたりしている。何これ?そしてこの絵面が場所を移動したりはするがしばらく続く。本当に長い。

その後は長い棒を取り出して叩いたり、女の人が再登場してはローブ人たちに襲われたり、洞窟で何かの回収作業をしていたりはするものの、基本的に男を囲んでペチペチするのである。

終盤にでかいハンマーを取り出して男にとどめ。そして肉の塊のようなものを白い塊と混ぜながら潰していく。なんか小さな餅つきみたいだ。

そして植物が育っていく映像で閉幕。セリフなし、ナレーションもなし。ただただ映像だけ見ろ、みたいな映画だ。

なぜ今回は劇中の描写を比較的詳しく書いているのかと言うと、ストーリーについて解説できることがほとんど無いからである。

あらすじやエンドロールを見る限り、椅子男は「自◯の神」、女は「母なる大地」、倒れていた男は「母なる大地の子」という設定だったそうだが、そこから考察をしろと言われても困ってしまう。何しろほぼペチペチなのだから。

とはいえ何だかんだローブ人たちは宗教団体なのだろうかとかは考えた。女や男を襲っていたことから、邪教を崇拝する人たちが大地や人の子を荒らしていくという風刺なのかなとも。

椅子男が拘束から抜け出したそうにしていたのに結局やることは自◯なのかよとか、怪しい動きをして宗教儀式に加担していそうな女が襲われていたりだとか序盤は見ていて面白かったが中盤〜後半は同じ絵面ばっかりで正直苦痛だった。1時間がこんなに長く感じたことはない。

それでも気になる!という方…ぜひ自分の目で確かめてみよう。今作は不気味だがグロテスクな描写が強いかと言われるとそうでもないと思うので挑戦できる人は多いと予想している。

ちなみに映画記事では毎度紹介しているDisturbing movie icebergでは本作はティア2の位置にある。8段階中の2なので、不気味さに耐えられるなら多分いける…はず。f:id:JLD:20240301111928j:image

Faces of Death 『ジャンク 死と惨劇』

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※導入部長いです

死…それは命あるものの終着点。生き物であればどんな種族であろうと避けられぬ概念であり、多くの人が忌み嫌う。

生き物が死を迎える瞬間は見ていて辛いものであり、また死後の姿についても言うまでもない。

そうしたことから現代では特に表現規制がかけられており、我々が死に関する写真・映像を目にする機会は減少していると言われている。こうした状況は特に心臓の弱い方に優しい世の中に向かっているものであり、その恩恵を受ける人は決して少なくないだろう。

しかし、この動きが必ずしも全面的に支持されているわけではない。死について知り、考える機会が失われることは人生を豊かにするにあたって良い影響を与えない可能性もある。例えば、死をより身近に感じることで日々をより大切に生きようという意識になるし、そうでなければ日々を漫然と過ごす意識にもなってしまう。

では死について知り、考えるにはどうすればよいか。世の中には◯体の写真を見漁ることが好きな変わり者もいるが、そこを目指せと言いたいのではなく、あくまで教養として死を知り考えることが大事だと私は考えている。そして、まさにその目的のための映画が存在している。

それが、このFaces of Death (ジャンク 死と惨劇)。もちろん心臓が強い方向けなのだが、映像で見るのとそうでないのとは雲泥の差があると思うので、ここでは文章だけで心臓の弱い方にも向けた紹介をしていこうと思う。興味が湧いたら本編視聴も検討してみよう。それなりの覚悟をした上で。

以下閲覧注意!

 

 

 

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本編の映像全てを言語化すると長くなりすぎるので、個人的にすごいと思った部分を抜き出して語ろうと思う。

…って、え!?始まりからいきなり心臓が映るのか!ドクンドクンと激しく動いている。こんな動き方するんだ…鼓動というよりは荒ぶっている感じか?

しばし画面を眺めていたら司法解剖のような映像に。肋骨とか、小腸とか…頭蓋骨に脳みそまで!攻めてきているなぁ。

犬同士が戦っているシーン。人間が囲いの中に入れて、戦わせている。本気の戦いだ…お互いの首を噛みに行っている。やがて勝負はつき、動かなくなる片方の犬。しかしなんでこんなことをするんだ…?何の目的で戦わせると言うんだ。

に、鶏の首が!斧で!首を失ってもしばらく暴れ回り跳び回る鶏。たしか何かの都市伝説(?)で首を失っても長いこと普通に生きていた鶏がいた話を聞いたが…さすがにそうはいかないか。いやはや、首を刎ねることは知っていたがいざその光景を目にするとショックだ。

凄まじい映像を潜り抜けたと思ったらまた凄まじい映像だ。これは屠殺場!牛や羊がお肉になるまでが見えてしまう。…私はこのシーンを見た時はずっと「あぁ!あぁぁ!」と、まさに開いた口が塞がらない状態であった。まぁ、こういう現実を知っておくことは大事だと思うが、それにしたってせめて牛たちを気絶させてからやってあげてほしい気もするが!?

そしてさらに衝撃的な映像。ちなみに鶏からここまで3連続の映像であるためとてもきつい。休憩させてくれ…。とあるレストランでは変わった料理が提供されている。あれ、閲覧注意って上で警告したよね?いいんだよね?じゃあ続けます。その料理とは、小猿の脳みそである。客の前に生きた小猿を連れてきて、拘束し、客と一緒に小さいハンマーで頭を叩きまくって殺害。それからナイフとスプーンを使って脳みそを取り出し提供。……ハァ(ため息)。

とりあえず前半の動物中心パートの中で特に衝撃的だった映像を紹介した。後半は人間中心パートである。正直人間パートは動物パートよりは大丈夫であった。勿論すごい映像も中にはあるのだが、大したことのない映像が結構多くて安心して見られた。

衝撃的…というほどでもないが、恐らく中々見られない映像、それが電気椅子である。基本想像通りの絵面であるが、変わった点は目元にガーゼを貼って執行することだ(目玉が飛び出ないように?)。そして執行中口から泡を吹いたと思ったら目から血が…なんで?電気ショックで流血するなんて不思議である。

続いて斬首刑の映像。思ったほどひどくはなかった。1発でスパッと綺麗に斬ることができたため、痛々しさは意外とない。

しばらく飛んで、終盤。中盤はだれる、とレビューにも書いてあったが本当にそんな感じであった。ここからはひどい映像が続く、ラストスパートである。

ラストスパート1本目、列車事故後の映像。かなり規模の大きい事故で、一体何両、何人が犠牲になったのだろう。列車の隙間から人体が見えて…これはひどい。言葉を失った。

2本目、自動車事故現場。車の激突は破壊力が凄まじく、肉片が飛び散っているのがきつい。現場の近くには寄りたくないが、そこで仕事をしている警察などの方々を尊敬する。

3本目、きついのはラスト。飛行機事故現場。墜落の衝撃で遺体が近くの住宅に吹っ飛んでいる。住人はさぞトラウマになったことだろう。肉の塊も落ちており、当初「何だこれ?」となった。それが人の肉であったと分かったのは、近くに手首が落ちていたからである…

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以上、厳選した衝撃シーン集であった。f:id:JLD:20240228060504j:imageちょくちょく紹介しているこのDisturbing movie iceberg(簡単に言うとDisturbingな映画をレベル分けした表)では、この映画のレベルは8段階中6とかなり高い。見るには相当の勇気と心臓の強さが必要だろうし、死については他に学べる機会もあると思うので体調を崩してでも見ようとしなくていいと私は考える。

どうか、ご自身の健康を最優先に。それでは。

Blood Eagle 血のワシ

人間の処刑方法といえば何を思い浮かべるだろうか。斬首、焼殺、銃殺、などが候補にあがりそうだし、人によっては凌遅刑やファラリスの雄牛なども思いつくだろう。

本記事で紹介する処刑方法は残酷・過激。よくもまぁこんな方法を思いついたなと感心(ドン引き)する。早速紹介していこう。

 

閲覧注意!

 

血のワシ(Blood Eagle)

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北欧の後期スカルド詩(late Skaldic poetry)にて登場する処刑方法。スカルド詩は9〜13世紀に詠まれていたもの。この処刑は実際に行われていたのか、それとも創作上のものなのかは現在でも議論の対象となっている。儀式としての一面もあったとか?

やり方は、まず生贄をうつ伏せに寝かせる。刃物で背中を切り開き、肋骨を切除。そうしたら肺を体外へ引っ張り出して広げるのだという。

一体こうすることに何の意味があるのだろうとつい考えてしまう。見てる人の方がダメージを受けるのではないか…?ちなみにイメージ図(自作)はこんな感じ。f:id:JLD:20240224025909p:image

決して生で見たくはない…そんな処刑である。

なんとDisturbingな映画であると名高い『ミッドサマー(Midsommar)』でもこの光景が見られる。ただし処刑中のシーンが見られるわけではなかった…と思う。確か。

先述したスカルド詩のうち、『オークニーの人々のサガ(Orkneyinga saga)』や『ラグナルの息子たちの話(Þáttr af Ragnars sonum)』で血のワシの記述が見られるようだ。

どちらも貴人を生贄とし、父親を殺された復讐として実行されているという共通点がある…が、血のワシにそうした意義が込められているのかはよく分からない。

また、Luke John Murphyらによって書かれた論文『An Anatomy of the Blood Eagle: The Practicalities of Viking Torture』によれば、こういった処刑は解剖学的に可能ではあるが、最中に生贄は死んでしまうという。

つまり血のワシという名の通り肺を綺麗に広げ終わる前に、処刑は(本来の目的に限れば)達成してしまうのだ。であるならばますます見物人に余計なダメージを与えているだけな気がしてくるが…

ところで、『ミッドサマー』では処刑された被害者の肺がまだ動いているのが見えるらしい。映像的にはそちらの方が「うわ〜まだ生きてる!?」となるのでこれはこれでいいか。

 

 

凌遅刑やファラリスの雄牛に比べて生贄を苦しませるというよりは(当然苦しいだろうが)、ビジュアル重視?な感じのする処刑であった。途中からは処刑者側の自己満足な死体のいたぶりではないかとも思ったがまぁ世の中にはこんなdisturbingな殺し方があったんだなぁというのは興味深かった。

…まさか現代で行われていたりしないよな?ショッキングな文化を紹介する映画を最近よく見ているので、なんかありえそうで怖い。

Disturbingな通報(エルサルバドル)

YouTubeを見ていたらとある動画を見つけた。内容は警察への不気味な通報音声をいくつか紹介するというものだ。通報者の焦っている感じの話し方や説明される現場の状況から、見ているこちらまで不安になってくる内容だった。その中でも特にdisturbingな事件を選び、本記事で紹介することにした。

ちなみにその事件はYouTubeに個別で動画があがっているので、簡単に見られる。「6 year old girl witnessing her mother's death [911 Call][English subtitles]」という動画だ。

タイトルとサムネイルを見たら想像できるかもしれないが通報者は6歳の女の子。母親が危険な状態にあるために警察に助けを求めている。

一応英語字幕は出ているし、何を言っているか理解できなくても音声を聞いているだけで何やら大変な状況であると分かるのだが、日本語で会話を書き記そうと思う。翻訳に間違いがあればご指摘を。

 

閲覧注意!かなりショッキングです!

 

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女の子: Hello, please come to my house

もしもし、私の家に来てください

警察: Hello, can I help you?

もしもし、どうされましたか?

女の子: Hello, please come to my house

家に来てください

警察: From what number are you calling from?

どこから電話をかけているんですか?

女の子: Huh?

え?

警察: From what number are you calling from?

どこから電話をかけているんですか?

女の子: From a cellphone

携帯電話からです

警察: Give me your number

番号を教えてください

女の子: It's 70...30...70...

70...30...70...

警察: Okay, what's wrong?

分かりました。どうされましたか?

女の子: This man is fighting with my mommy

男の人が母親と戦ってるんです

警察: Is there any adult there that can give me your address? Where do you live? What neighborhood?

住所を伝えられる大人の人は近くにいますか?どこに住んでます?近くには何があります?

女の子: Here by the pizza place.

ピザの店の近く。

警察: Where did you say?

なんておっしゃいました?

女の子: Here by the school in Alta Vista...

アルタビスタの学校の近く…

Nooo!! Noooo!! Leave her alone pleeeaase!!!

やめて!やめて!何もしないで!

Leave her alone please!!! Leave mommy alone!!

(絶叫)お願いやめて!何もしないで!

 

(ここで一旦音声が途切れる)

 

女の子:Help me please!! Help my mother please!!

お願い助けて!お母さんを助けて!

My mommy is fighting, she's fighting him.

お母さんは今抵抗してる…

He's killing her!!! He's killing her!!!!

(絶叫)お母さんを殺そうとしてる!今殺そうとしてる!

 

(一旦途切れる)

 

女の子: Mom run to the bedroom, run to the bedroom!!!

お母さん寝室へ逃げて、寝室へ逃げて!

 

She's been killed! She's been killed! Auntie, she has been killed!

お母さんが殺された!お母さんが殺された!おばちゃん、お母さんが殺された!

 

(泣き声)

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エルサルバドルで起こったとされる事件。f:id:JLD:20240221220206j:image

ここら辺の地域は大変治安が悪い。とあるドキュメンタリー映画でもここら辺の治安の悪さを目にしている。この女の子は6歳にして母親が目の前で殺されたところを目撃していると考えると、この世の不条理さには言葉も出ない…